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検証1-6 東京都の主張
「外環を整備し、通過交通を排除します」




                 


出典:東京都広報 2008.2

2012年4月10日、首都高速の再生に関する有識者会議(URL)に
出席した東京都の猪瀬直樹副知事(当時)は、
「首都高速の交通量(中略)、6割が通過交通なんですね。
つまり外環ができれば全く状況が変わってくる」
「6割が入ってくるのですから、外環で逃がす」と発言しています。

また、日本経済新聞は2009年10月26日、
「首都高を走る車の多くが通過するだけという統計もある。
そうした車が東京外環道や一般道などを通るようにすれば、
大きな交通混乱が起きる心配はない」という理由で、
「首都高速を撤去せよ」という記事を掲載しました。

これに対し首都高速道路鰍ェホームページに
見解PDF)を掲載しています。


弊社が2002年に行った「第25回首都高速道路起終点調査」
によりますと都心環状線の利用交通のうち約6割は、
都心環状線を通過する交通となっています。残りの4割は、
霞ヶ関や銀座といった都心環状線の出入口を利用する交通
です。また、上記起終点調査によると東京外環自動車道が
接続する都市間高速道路(東名高速や中央高速など)
から他の都市間高速道路に行く、すなわち首都高速を
通過する交通は全体の5%程度で、残りの約95%は
都内に起終点の両方または片方を持つ交通です。


 
 

【検証方法】

問題となる上図の根拠について、
同じ図をパンフレットに掲載している国交省の外環事務所に聞くと、
「第25回首都高速道路交通起終点調査」
だと言うので、この報告書をもとに検証しました。

使用データ
首都高速道路公団「第25回首都高速道路交通起終点調査報告書」2002.1

 

【検証結果】

報告書によれば、首都高を利用する車は1日1,062,585台。
東名高速や中央道のような道路を「都市間高速道路」といい、
相互に行き来する交通量は下表のようになっています。
首都高速道路がいう「5%」は、
この合計である54,642台が全体に占める割合のことです。
東京外環に関連しそうなものを太枠で囲んでみました。
これを合計すると28,855台で、首都高を利用する車のうちの2.7%となります。

東京外環に関連しそうな車は首都高利用の2.7%


一方、国交省や東京都が使うグラフは都心環状線のみを指し、
都心環状線を利用する461,419台の内62%が通過交通だと言っています。
例えば高速3号渋谷線〜都心環状線〜高速4号新宿線という利用も
都心環状線の通過交通に該当します。
外環より都心に近い中央環状新宿線が開通した後も
相変わらず外環の説明に使うということは、
開通効果がなかったということでしょうか。

不適切な表現を使わなくては説明できないほど、
外環の効果は著しく小さい、といえそうです。




この時点ではまだ中央環状王子線も新宿線も開通していません。


 

書籍『公共事業と市民参加』PI外環沿線協議会PI外環沿線会議

  









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