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検証2-2 国交省・東京都の主張
「東京の環状道路の整備は、海外の主要都市に比べ遅れています」



出典:東京都「東京と日本の成長を考える検討会報告書」2018.10.29(URL

 

                       【検証方法】

使用データ=
・ 国土交通省関東地方整備局「東京と海外の主要都市の現況」(URL
・ 建設省道路局企画課道路経済調査室「世界の道路行政に関する動向調査 欧米
  諸都市の環状道路 報告書」1999.3(こちら
・ 兵藤哲朗「アメリカの環状道路都市の形成」『道路』2000(PDF
・ 冨田安夫「ロンドンの環状道路計画に関する事例研究」土木計画学研究・講演集、
  2000.11(URL
・ 川勝平太監修、日経コンストラクション編『環状道路の時代』日経BP社、2006.4
・ 東京都環境局「ロンドンの混雑課金制度」2004.11
・ 村山明生「効果を上げる英国ロンドンのロードプライシング」三菱総合研究所、2004.7
・ 国土交通省「今後の高速道路のあり方中間とりまとめ」データ集、2011.12(URL

 

【検証結果】

1.突出する東京圏の計画延長

東京圏に計画された距離(計画延長)が突出しており、
供用されている距離(供用延長)も既に海外を大きく上回っています。
整備率が低い原因は計画延長の長さだということが分かります。


各国主要都市の環状道路の整備状況

出典:関東地方整備局「東京と海外の主要都市の現況」(URL
2018年6月に開通した外環千葉区間(三郷〜高谷)約20kmを追加




2.海外では計画削減

下図も関東地方整備局の
ホームページに掲載されている図です。
たとえばロンドンで唯一実現したM25は開通後まもなく
予測を上回る交通量が発生し、この誘発交通問題を契機に、
政府の考え方が総合交通政策へと大転換し、
幹線道路網計画の大幅な削減・縮小が行われました。
フランス、ドイツ、アメリカでも環状道路計画は凍結・放棄されています。
また、外環埼玉区間同様、環状道路は
予測を上回る交通量となる一方で、既存道路の改善に役立たず、
むしろ環境を悪化させていることがわかります。
これらは建設省の報告書に大変詳しく記載されています。


ロンドン          パリ             ベルリン

海外の主要都市における環状の整備状況
出典:関東地方整備局「東京と海外の主要都市の現況」(URL




建設省道路局企画課道路経済調査室
「世界の道路行政に関する動向調査 欧米諸都市の環状道路 報告書」1999.3

こちら からダウンロードできます)


 

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